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朝、この前、いつもより安くでていたので買った『南方熊楠全集』が家に届く。

きっと全部を読むことはない。けれど、時折、開いてみることが大事なんだと思う。

ある人の全体像、思考の化身のようなものが、自分のとなりにある。それがいい。

熊楠の頭のよさは、おれにはちょっとついていけないところがあるけれど、ついていけない人が近くにいるって感じもまたいいんだ。躓きながら辿っていく。そんな感じ。

あと全集にときおり顔を見せる熊楠の筆蹟が見れることがなによりも勉強になる。

その思考の手つき、意識の動きが、紙の上に、世界の地面に、刻まれている。

ちなみに、筆蹟といえば、ヘレン・ケラーの筆蹟もすごいのよ。この重力とともにあるような垂直線を見てほしい。下方へ、下方のほうに、

意識が座っているような。すごいぜこりゃ。

 

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まだまだ勉強したりないなぁ、そんな思いをもたらせてくれる、彼らがすごい。元気が出る!